2021年6月11日金曜日

新潟日報で紹介されました。

VRゴーグルを着けて見学方法を実演する越後桜酒造の羽澤清人社長=阿賀野市山口町1
VRゴーグルを着けて見学方法を実演する越後桜酒造の羽澤清人社長=阿賀野市山口町1

酒蔵見学 VRで臨場感たっぷり阿賀野・越後桜酒造 県内初導入

 新潟県阿賀野市の越後桜酒造が、新型ウイルス禍の中でも楽しめるVR(仮想現実)技術を使った酒蔵見学を開始した。見学者はゴーグルを装着して酒蔵の中を360度見渡すことができ、本来は蔵人しか入ることのできない麹(こうじ)室なども臨場感たっぷりに見ることができる。同酒造によると、VRでの酒蔵見学は県内で初めてという。

 同酒造では例年、国内外から年間約3千人の見学客を受け入れていたが、感染禍で昨年春から中止。それでも個人客からの見学希望が多かったことから、3密を避けられる見学形態を模索し、VRを導入した。

 VR見学は、同社の視聴室でゴーグルを装着して行う。映像は高精細の4Kで9分弱。ナレーションに合わせ、普段見られない精米した酒米を浸漬する様子を間近で見たり、足元のタンク内で酒母が発酵する様子をのぞきこんだりできる。酒造りの工程をたどりながら、画面上に「このタンク1本で一升瓶のお酒が何本できるでしょう」などのクイズも出題され、楽しみながら学べる内容となっている。

 羽澤清人社長(52)は「新たな形態でやっと見学を再開することができた。安全安心に見ていただけるのでぜひ試してほしい」と呼び掛けた。

 VR見学は無料。希望者は、個人が前日まで、団体(20人まで)は1週間前までに、ホームページの予約フォームや電話などで申し込む。問い合わせは同酒造、(0120)622051。